『BEST~second session~』新録曲&0週目『Get It On』 倖田來未
遂に発売。
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ (2006/03/08)
という事で、倖田來未のベストアルバム第2弾『BEST~second session~』(3月8日発売)。
今回はその中から、新録された楽曲『Love goes like...』『A Whole New World feat.Peabo Bryson』、そして1曲目のインスト『Introduction to the second session』の延長版で、現在ミュウモのみで配信されている『Get It On』をレビュー。
まずは8曲目の新録曲『Love goes like...』。
シンセとビートの使い方がいかにもUSの真似事のような印象を思わず受けてしまったスタイリッシュなホール向けナンバー。ベストアルバム唯一の”新曲”という事で、彼女の中にある、彼女自身も大事にしている要素”R&B"を目一杯に掲げてきた、といったところでしょうか。イントロの『Throw Your Hands Up』というもはやお決まりの台詞から威勢よく幕が上がっていきます。現行のR&Bのアグレッシブな流れを汲みつつも、やはりそこにはさり気ない”キャッチーさ”が潜んでいて、どこか心に引っかかります。これなら、世間の人にも案外すんなり受け入れられそうな気がしました。絶妙なバランスです。^-^
次にラストを飾るボーナス・トラック『A Whole New World feat.Peabo Bryson』。
『A Whole・・・』といえば、”アラジン”のテーマソングとしてお馴染みですが、これは先日行われたライブで、過去にこの『A Whole New World』をCDに収めリリースし、一世を風靡した”Peabo Bryson”(ピーボ・ブライソン)を招いてデュエットを果たした際の音源。
Peaboは過去にも、ナタリー・コールやセリーヌ・ディオンなど、数々のディーバとのデュエットを経てきており、今回新たなディーバの一人に倖田來未が選ばれた、というわけです。
Peaboの貫禄のある重厚でファンタジックな歌声・唄いまわしが、倖田來未を優しくサポートしているかのように聴こえて、どこか微笑ましかったです。ストリングスを基調にした壮大なサウンドも相まって、思わず・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・してしまいます。 キャリアも年齢も差は歴然としている二人ですが、そんなものさえ感じさせない安定感に満ちたデュエットです。
そして、ベストの1曲目を飾るインストナンバー『Introduction to the second session』のフル尺Verで、現在ミュウモのみで限定配信中の、”0週目”とも言われているナンバー『Get It On』。
公式ページのジャケットのイメージどおりの、アジアン・フレーヴァー溢れるナンバーで、ズバリ『Candy』です。 ぇ
なので、ちょっとやっつけ仕事的なものを考えてもしまうんですけど、『Candy』と明らかに違うのは”コーラス・ワーク”で、非常に巧みだなぁと思いました。ただ幾重にも重ねているだけじゃなくて、よくよく聴いてみると、微妙に変化を付けようとしているのが窺えたりと、色々な発見がありました。
この手の楽曲も彼女の真面目だったりするので、今度はもうちょっと捻りを加えて、是非聴きたいと思いました^-^
最後に、アルバム総評ですが、楽曲の配置の仕方・流れはなかなか◎だと思いました。
『D.D.D』で勢いあるスタートを切り、『Someday』で12週を回想しながら12週の幕を閉じる、まぁ無難といってしまえばそれまでですが、何も収録順にまでケチつける事ないか・・・とふと自己嫌悪に陥りそうになってしまったので、この辺でw
『Get It On』 ★★★★★★★☆☆☆