『Ultra Foxy』 Heartsdales
アートワークが極めて微妙な件。
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ (2006/02/22)
という事で、Heartsdalesのニューアルバム『Ultra Foxy』(2月22日発売)。
昨年から今年にかけて、3rdアルバムを発売した後、3枚のシングルをリリースしてきた彼女ら。
このアルバムにはその3枚のシングル『Hey DJ!』『Angel Eyes』『冬 gonna love』が収録されています。
今回のアルバムはタイトルどおり、彼女らが”狐”のごとく様々な楽曲に挑戦していくというのがコンセプトになっていたようですが、正直、そっこまで広がりがないような気がしました。
収録曲(シングルはオレンジ・カップリングは緑・注目曲は赤・シングルかつ注目曲はピンクで表示しています。)
1. Welcome to Ultra Foxy 2. Love City 4. 冬 gonna love 6. Rum Interlude/Classical Barbie 8. Crazy |
9. So Safari 14. Let's Go Angels 15. Angel Eyes 16. Oh Boy /JHETT feat.Heartsdales(DJ WATARAI Remix) |
上で赤く塗りつぶしてあるのが、特に果敢に挑んだなぁと思われる楽曲。
⑨So Safariはレゲトン、⑪はDevil my Rockはロック、そして⑬MIC PLAYはトラックに元ネタあり。
この3曲は新鮮に聴けました。
ただ、言わせてもらうと⑨⑪は楽曲自体も全然申し分はないんですけど、⑨なら『レッゲトーーン』、⑪なら『~Rock!』と、MCが若干あざといかなぁとだけ思いました。そんな言葉で”新しい”という事を頭にインプットしようとされても、逆になかなか馴染まないものです。
そして⑬、トラックにまんまDJ MASTERKEYの『GOLDEN MIC』をネタとして使用していて、原曲が馴染んでしまっているだけに、ちょっと慣れるのに戸惑いましたが、これは・・・やってよかったんかな。支持者が抜群に多い元ネタだけに、絶対賛否両論出るかと思います。これほど楽曲のピークっていうのがハッキリしてる曲もないでしょっていうぐらいのHookなのに、当のRumは『ナッナナーナッナナー』って・・・。このアルバムのボーナストラックとしても収録されているJHETTの『Oh Boy』でも、ディープなトラックとこの『ナナナー』っていう最悪のコントラストにたまらない嫌悪感を感じて今ひとつ好きになれなかったんですけど、そのときの感覚に似ていると思いました。
歌唱力の危うさに関しては、もはや言及しないですけど、それで楽曲を生かすも殺すも自分自身にかかっているという事、分かってるんかな・・・。
残りの楽曲は、ところどころにゴスペルなどの要素を含ませながらも、ほとんど3rdで確立されてしまった『HIP POP』・・・というよりかはもはや『POP HIP HOP』の楽曲です。(分かりにくいでしょうが・・
ポップをベースに敷いて、その上にHIP HOPを上乗せしていってるイメージ。
ポップな彼女らの方が生き生きしていて、最近ではシングルを含め、もっぱらこっちの一面の方が好きになってしまったんですが、シングルだけでも十分お腹一杯なポップさだったりするので、アルバム楽曲はもうひと捻り欲しかった!さすがにどれも同じ曲に聴こえてしまいました。
そして各インタールードの入れ方が下手すぎ。楽曲の折角の流れをぶち壊して墓穴掘ってる印象を受けました。
最後にアレですけど、このアルバムは先週ではクリケイに次ぐ注目株でした^-^
なのでそれだけかなり大きく拍子抜けしてしまいました。 楽しみにしすぎたかな。
もうちょっと聴いたら印象変わってくるかも。もしスルメアルバムだったらこのレビューシャレにならんな。 ぁ
という事で、ひっさびさの酷評気味レビュースマソ。これからも影ながらに応援していくんで、頑張って!
★★★★★☆☆☆☆☆